漢方薬と多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

女性の5~10%に起きると言われ、排卵障害の原因になります。
卵巣内に2~6mmの小さな卵胞がたくさんできて、時にさらに大きな卵胞が見られることもあります。
その小さな卵胞が主席卵胞の成長を邪魔します。
PCOSは、月経異常・多嚢胞性卵巣・男性ホルモン値上昇・または黄体化ホルモン高値かつ卵胞刺激ホルモン値正常が3主徴であり、肥満やインスリン抵抗性などを伴う場合があります。
排卵誘発剤を使うと卵巣が腫れて、腫れがひどい場合は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があります。
遺残卵胞がおきやすいのもPCOSの方の特徴です。
食事療法や生活習慣改善も必要です。
排卵を定期的にできるようにする体質改善が大切です。
PCOSは、漢方的では「痰湿」・「瘀血」と考えます。
気の巡りが滞り、血の流れが滞り、水分代謝が悪くなり、 卵巣にドロドロした老廃物が溜まっている状態、と考えます。
それが、排卵しにくい原因と考え、 「痰湿」や「瘀血」を取り除く薬を使います。漢方薬で体質を改善し自然妊娠された方が多数おられます。

多嚢胞性卵巣を乗り越え自然妊娠されたT.S様 27歳

病院で排卵誘発剤を使用し、効果がなく、あきらめていた頃、たまたま漢方という選択肢をインターネットで知り、こちらへぜひ足を運んでみようと思いました。
丁寧に宇野さんから指導やアドバイスをもらい、くじけそうになりましたが、信じて続けてよかったです。
みなさんも、漢方をぜひオススメします!

私は、多嚢胞性卵巣とわかり、病院で排卵誘発剤を使用していましたが、効果なく、不妊専門の病院へ紹介されました。
その時、辛くてよく泣いていました。でも、すぐに不妊専門の病院へ通わず、自分なりに病気と向き合い、病院に行かなくても妊娠している人の話を聞いたことがあったので、まず、自分に何が出来るかを考えました。それが、食生活、運動、ストレスなど、人間にとって大切なことだと知り、また、漢方も合わせることで効果があると知りました。
病院へ行くのもいいですが、まずは身近なところからコツコツかえていくことが大切だと学びましたよ!
不妊は本当に辛いです。みなさまが早く元気な赤ちゃんを授かりますように!

薬剤師 宇野より:T・S様は、多嚢胞性卵巣症候群で、病院で排卵誘発していましたが、なかなか卵胞が大きくならない方でした。
卵巣や子宮の冷えを改善する漢方、血の滞りを改善する漢方、血を補う漢方を服用していただき、自然妊娠されました。
今は、出産を心待ちにしています。