漢方薬と高血圧からの妊娠
高血圧は、血圧測定を少なくとも2回以上の異なる受診時の安静座位の血圧値が収縮期血圧で140mmHg以上、拡張期血圧で90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。
家庭血圧では、135mmHg以上、拡張期血圧で85mmHg以上が基準となります。
高血圧は、妊娠高血圧症候群(PIH)や早産、低出生体重児などを及ぼす場合があり、妊娠を希望される方は改善することが大切です。
漢方では、高血圧の方は妊娠しづらいと言われています。
また、妊娠前は正常血圧であっても、妊娠後に妊娠高血圧症候群(PIH)になる方もいらっしゃいます。
る妊娠の偶発合併症によるものでないもの」です。
妊娠は十月十日(280日)無事に赤ちゃんを育てる事が大切です。
妊娠しやすい体をつくるために、
1. 高血圧、高血糖、腎臓病の方、過去に高血圧、高血糖、腎臓病に罹ったことがある方は妊娠しやすい体のために体質改善しましょう
2. 太りすぎの方は、やせましょう
3. ストレス・睡眠不足の方は生活習慣を改善しましょう。
高血圧は、漢方的には、「気虚」・「痰湿」・「瘀血」・「気滞」と考えます。
エネルギー不足の状態、血管にドロドロした老廃物が溜まっている状態、血の流れが滞っている状態、精神的ストレスが多く、陰陽のバランスが崩れた状態、血圧が高いと考えます。
それが、妊娠しにくい原因と考え、 「気虚」・「痰湿」・「瘀血」・「気滞」を取り除く薬を使います。
漢方薬で体質を改善し自然妊娠された方が多数おられます。
家族性高血圧を乗り越え自然妊娠されたS.N様 31歳
生活環境や健康状態を話した上で、漢方の組み合わせを考えていただきました。服用を始めてから、身体的にも精神的にも軽くなりました。今は体調をととのえるための漢方を処方してもらっています。お金はかかりますが、健康にはかえられません。
わたしは、結婚してすぐ子供がほしいと思っていましたが、1年たってもなかなかできませんでした。いつかは授かると思いながらも、いつも不安でした。年齢や健康状態のこともあるので、専門知識があって、相談にも丁寧にのってくださる先生にお会いできて幸運でした。気持ちが楽になるのと、ちゃんと目的にむかって何かしているという安心感を得ることができたと思います。第2子もまた授かりたいので、今は体調をととのえる漢方を服用しています。
最後に、あきらめずに赤ちゃんをさずかりたいという気持ちを持ち続けることが大事だと思います。
たとえ、すぐには授からなくても、同じように悩んでいる方にも、赤ちゃんを授かることができるように願っています。
宇野より:S・N様は、家系的に血圧が高い方でした。
(最高血圧158/最低血圧102)「血」の流れをスムーズにする漢方と仕事が忙しく、睡眠不足のため「気」の不足を補う漢方を服用していただきました。しばらく服用していただくと、血圧が下がり、妊娠され、妊娠中も血圧は安定していました。今は子育てに忙しい毎日です。