【注目】常在菌は、それぞれにふさわしい場所で、 様々な種類の細菌がお互い共存できる様に調整しながら生きているのです

こんにちは、漢方薬膳で自然治癒力を高める ヘルスファーマシィタカキ大林店 漢方
カウンセラー 宇野陽子です。

この漢方薬膳ラジオでは、身体も心もキレイになる、意外と知らない健康の
ポイントを、楽しく伝えていきます。
 
私たちのカラダには、「常在菌」と呼ばれる微生物がたくさん住んでいます。

人の免疫は、全ての微生物を排除するのではなく、
常在菌と上手に共生しながら生きることを選んできました。 

人は、様々な種類の常在菌を腸に多く飼っていますが、
それ以外にも口や鼻、皮膚や目など、外の世界に接するすべてのカラダの部位で存在し
ています。

最近は常在菌が作るさまざまな代謝産物が私たちの恒常性維持に
重要な役割を果たすことが明らかになっています.

そんな常在菌と人とは もちつ・もたれつの関係です。 

常在菌にとって、人の腸の中は、豊富な栄養分や水分、
また温度など生きていくためには良い環境なので、都合の良い棲み家となります。 

一方、人の側からすると、常在菌は、食べ物の消化や吸収を助けてくれ、
免疫力を強化してくれる頼もしいパートナーです。 

なかでも、小腸上部では、枯草菌が、外から侵入するカビや細菌、
ウイルスを迎え撃つことで、常在菌を多種・活性化しています。
また、乳酸菌が小腸下部で、増える環境を整えます。

そして、小腸下部では、乳酸菌が、乳酸を作ることでPHを下げ、
病原菌の密度を減らしています。
また、ビフィズス菌が大腸で増える環境を整えます。

そして、大腸入口では、ビフィズス菌が、
枯草菌の芽胞と乳酸菌の死がいをエサとして、酢酸を作っています。
また、酪酸菌が大腸で増える環境を整えます。

そして、大腸出口の近くでは、酪酸菌が、
ビフィズス菌の作り出す酢酸をエサにして、短鎖脂肪酸を作ります。
また、大腸の働きを正常に機能させることで、免疫の恒常性を維持し、Tレグ細胞を活
性化さ
せます。

常在菌は、それぞれにふさわしい場所で、
様々な種類の細菌がお互い共存できる様に調整しながら生きているのです。 

いかがでしたか?
ほんの数分ではありますが、大切なご自分の体の声に目を向ける
きっかけとなれたなら、これほど嬉しいことはありません。
漢方薬膳ラジオを通して、皆さまに、ささやかなエールが届きますように。
今日は最後まで聞いてくださってありがとうございました。

愛知県豊田市の漢方相談薬局 ヘルスファーマシィタカキ大林店 薬剤師 宇野
陽子でした
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