薏苡仁(よくいにん)について話しました 2017年7月19日 愛知県豊田市の漢方薬のヘルスファーマシィタカキ大林店

こんにちは、漢方薬のヘルスファーマシィタカキ大林店 薬剤師 宇野陽子です。

先日、某中学の生徒さんが、来店されて、薏苡仁(よくいにん)について取材したいということで、お話しました。

薏苡仁(よくいにん)は、お肌が綺麗になる、イボに効果がある・・・・と言われていますが、

薏苡仁(よくいにん)だけを使っての効果には、個人差があるように思います。

では、なぜ薏苡仁(よくいにん)だけを使っていると、効果に個人差があるのでしょうか?

それは、イボがヒトパピローマウイルスの感染で生じるため、感染しにくくすることが重要なのに、

ヨクイニンには、明らかに正気を補う成分が少ないから。

(中医学では、感染症は邪気の体内への侵入により起こるといわれています。このとき、正気が内にあれば、邪気(ウイルス)は入ってきません。)

しかし、ヨクイニンには、健脾止瀉の働きはありますが、正気を補う働きはありません。

だから、もともと正気の不足している人には、あまり効果がないのかもしれません。

また、邪気を外に排出する効果もヨクイニンだけでは弱いのかもしれません。

イボの治療には、ひとりひとりの体質に合わせて、漢方を組み合わせることが大切です。

読んでくださってありがとうございました。