心臓と腎臓はなぜ影響し合うのか?「心腎連関」を西洋医学と漢方の両面から解説|豊田市の漢方相談

心臓と腎臓は別々ではありません

古くから、
「心臓が弱ると腎臓も弱る」
「腎臓が弱ると心臓にも影響が出る」

と言われてきました。

この関係は、現代医学では
「心腎連関(しんじんれんかん)」
と呼ばれています。


心腎連関とは?【西洋医学の視点】

心腎連関とは、
心臓と腎臓が互いに影響し合い、守り合う仕組み のことです。

近年、
東京大学・千葉大学の研究チームにより、

  • 心臓に圧負荷がかかる
  • その情報が脳・腎臓へ伝達される
  • 腎臓のマクロファージや血管内皮細胞が活性化
  • 心臓のマクロファージが刺激され
  • アンフィレグリンが分泌される

ことで、
心臓が負荷に適応しようとする仕組み があることが明らかになりました。

つまり、
心臓と腎臓は常に情報をやり取りしながら、全身のバランスを保っている のです。


漢方の考え方|心と腎は協調関係

漢方では、五臓の中で
「心」と「腎」 は特に深い関係にあると考えます。

  • 心火(しんか):体を温め、精神活動を支える
  • 腎水(じんすい):生命力を蓄え、心を滋養する

👉
心火は腎水を温め
腎水は心火を養う

この協調関係が保たれている状態が、
心身ともに安定した状態です。


心腎不交とは?【疲労・不眠が続く方へ】

慢性的な過労、精神的ストレス、睡眠不足が続くと、
この心と腎の協調関係が崩れることがあります。

漢方では、これを
「心腎不交(しんじんふこう)」 と呼びます。

心腎不交の状態では、

  • 寝つきが悪い
  • 夜中に目が覚める
  • 動悸がする
  • のぼせ・ほてり
  • 疲れているのに休まらない

といった症状が現れることがあります。


西洋医学でも東洋医学でも共通する考え

西洋医学でも、
東洋医学でも、

👉 心臓と腎臓を別々に考えるのではなく、
全身の協調として捉えることが大切

という点は共通しています。

検査値だけでは説明がつかない不調も、
この「協調の乱れ」という視点で理解できる場合があります。


一問一答

Q1:心腎連関が乱れると、どんな不調が出ますか?

A:
動悸、不眠、疲労感、息切れ、のぼせなど、
一見バラバラに見える症状が同時に出ることがあります。


Q2:検査で異常がなくても関係ありますか?

A:
はい。
心腎連関の乱れは、
数値に表れにくい初期段階の不調 として現れることもあります。


Q3:漢方ではどう対応しますか?

A:
症状だけでなく、
生活習慣・睡眠・ストレス・体質を含めて
心と腎のバランスを整える視点で考えます。


漢方的ケアの考え方

漢方では体質に応じて、

  • 心の巡りを意識する
  • 腎を養い、心を落ち着かせる

といった方向性で考えることがあります。

その一例として、

  • 冠元顆粒(心の巡りを意識した体質ケア)
  • 天王補心丹(心と腎のバランスを考えた体質ケア)

などが、
体質に合わせて用いられることがあります。

※すべての方に当てはまるわけではありません。


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