遺伝性乳がんの予防　中医学・漢方薬のヘルスファーマシィタカキ大林店　薬剤師　宇野陽子

こんにちは、中医学・漢方薬のヘルスファーマシィタカキ大林店

薬剤師　宇野陽子です。

今日から乳がんについて書いていきます。

■トラスツズマブ

トラスツズマブは、遺伝子組み換えによって、創製された

ヒト化モノクロール抗体です。

HER2細胞外ドメインⅣに結合し

下流のPI3K/AKTシグナルを抑制します。

トラスツズマブは、さまざまな抗腫瘍効果を持ち、

リガンド非依存性のHER2-HER3の二量体形成阻害による

PI3K/AKTシグナルを抑制されることが報告されています。

このように、HER2陽性乳がんに対しては、

エストロゲン受容体の有無にかかわらず、

トラスツズマブを化学療法に併用されています。

トラスツズマブは心障害があるといわれています。

トラスツズマブによる心障害の機序は、

１）免疫機序による心筋細胞の破壊

２）アンスラサイクリンとの薬物間相互作用

３）心筋収縮の恒常状態を維持することに必要なHER2シグナルの阻害

４）心筋細胞の生存シグナルの阻害

また、トラスツズマブの心障害の危険因子は

１）アンスラサイクリンの使用歴

２）高齢

３）BMIの増加

４）高血圧症

５）心臓弁膜症や心筋梗塞などの心疾患の合併　が考えられます

読んでくださってありがとう！

薬剤師　宇野陽子でした

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