乳がんの術後療法 HER2陽性 愛知県豊田市 漢方薬ヘルスファーマシィタカキ大林店 宇野陽子

こんにちは!

愛知県豊田市のヘルスファーマシィタカキ大林店

薬剤師 宇野陽子です!

今日から、乳がんの術後化学療法について書いていこうと思います。

■■原発性乳がんの術後化学療法

■適応する場合、

1)T2以上

原発巣(大きさ):T因子

腫瘍最大径2cmを超えている場合をT2以上という

2)核グレード/組織グレード2~3

組織学的グレードの判定:腺管形成スコア+核異型スコア+核分裂像スコアの合計

組織学的グレード 2 :6~7点

組織学的グレード 3 :8~9点

3)HER2陽性

4)脈管侵襲あり

5)リンパ節転移陽性

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■HER2とは

HER2は、human epidermal growth factor receptor type2の略語で、

細胞の生産にかかわるヒト上皮細胞増殖因子受容体とよく似た構造をもつ

遺伝子タンパクです。

HER2タンパクは、過剰に発現したり活性化したりして

細胞の増殖や悪性化に関わるとされています。
HER2タンパクの過剰な存在は、乳がんの予後因子の1つで、

特にリンパ節にがんが転移している場合でHER2が陽性だと、

再発の危険性が高くなるといわれています。

陽性、陰性ついては、

HER2タンパクの過剰発現を調べる免疫組織化学的方法(IHC法)や

HER2遺伝子の増幅を調べるFISH法により、判断します。

■IHC法を先に行う場合の判定方法

判定は浸潤癌成分についてのみ行う。

細胞膜の染色強度と陽性細胞の割合をもとに0,1+,2+,3+の4段階に分け

0/1+をHER2陰性

2+をHER2 equivocal

3+をHER2陽性と判定する

IHC法3+群(陽性判定)および0/1+群(陰性判定)はISH法の結果とよく一致することが報告されている。

一方,IHC法2+群のうちISH法でHER2遺伝子増幅を認める症例の頻度は

17~81%と報告によりさまざまでIHC法2+でも遺伝子増幅がない症例にはトラスツズマブの効果は低いとされる。

したがって,IHC法2+の場合は,同一標本をISH法によって検索するか、

別標本をIHC法またはISH法で検索し,再判定を行う。

ISH法を先に行う場合も同様で,ISH equivocal例に対しては、

同一標本をIHC法によって検索するか、

別標本をIHC法またはISH法で検索し再判定を行う。

技術的問題が疑われる場合は判定を保留し、適切な再検査を行う。

読んでくださってありがとう!

薬剤師 宇野陽子でした!

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